車載用IC

車載用 125°C動作 3セル ~ 6セル直列用バッテリー監視IC S-19193シリーズ

本ICは、高精度電圧検出回路と遅延回路を内蔵した車載用二次電池監視ICです。SEL1端子とSEL2端子により3セル ~ 6セル直列用の切り換えが可能です。カスケード接続することにより、7セル直列以上のリチウムイオン二次電池パックを保護することができます。また、本ICは、過充電検出動作と過放電検出動作を確認するセルフテストが可能です。

注意 : 本製品は、車両機器、車載機器へのご使用が可能です。これらの用途でご使用をお考えの際は、必ず販売窓口までご相談ください

特長

各セルに対する高精度電圧検出回路
過充電検出電圧n : 2.500 V ~ 4.500 V (25 mVステップ)
精度±20 mV (Ta = +25°C)
精度±30 mV (Ta = −5°C ~ +55°C)
過充電解除電圧n : 2.300 V ~ 4.500 V*1
精度±50 mV
過放電検出電圧n : 1.000 V ~ 3.000 V (100 mVステップ)*2
精度±80 mV
過放電解除電圧n : 1.000 V ~ 3.300 V*3
精度±100 mV
過充電検出動作と過放電検出動作を確認するセルフテスト結果がOUT1端子、OUT2端子から出力可能
カスケード接続機能
上位モジュール出力をCASI1端子、CASI2端子に接続することにより、 複数モジュールの電池電圧監視が可能
各種遅延時間は内蔵回路のみで実現 (外付け容量は不要)*4
検出遅延時間 : 0.5 ms, 1 ms, 2 ms, 4 ms, 8 ms, 16 ms, 32 ms, 64 ms, 128 ms, 256 ms
解除遅延時間 : 0.25 ms, 0.5 ms, 1 ms, 2 ms, 4 ms, 8 ms, 16 ms
SEL1端子、SEL2端子により、3セル ~ 6セル直列用の切り換えが可能
2種類の検出信号タイプ
共通 :
OUT1端子 : 過充電検出信号と過放電検出信号
OUT2端子 : 過充電検出信号
分離 :
OUT1端子 : 過充電検出信号
OUT2端子 : 過放電検出信号
OUT1端子、OUT2端子出力形態
CMOS出力
OUT1端子、OUT2端子出力論理
アクティブ "H"
高耐圧
絶対最大定格28.0 V
広動作電圧範囲
4.8 V ~ 28.0 V
広動作温度範囲
Ta = −40°C ~ +125°C
低消費電流
動作時 : 20 μA max. (Ta = +25°C)
鉛フリー (Sn 100%)、ハロゲンフリー
AEC-Q100進行中*5
本ICはISO 26262準拠のバッテリーマネジメントシステム向けに開発されており、本ICの Safety Manual の提供が可能です。*5, *6

*1. 過充電解除電圧 = 過充電検出電圧 − 過充電ヒステリシス電圧
(過充電ヒステリシス電圧nは、0 V ~ 400 mVの範囲内にて50 mVステップで選択可能)
*2. 3セル直列のバッテリー監視に使用する場合、過放電検出電圧nは1.6 V以上に設定してください。 *3. 過放電解除電圧 = 過放電検出電圧 + 過放電ヒステリシス電圧
(過放電ヒステリシス電圧nは、0 V ~ 0.7 Vの範囲内にて100 mVステップで選択可能)
*4. 検出遅延時間>解除遅延時間となるように設定してください。 *5. 詳細は、販売窓口までお問い合わせください。 *6. ドキュメント提供には機密保持契約書が必要になります。

備考 n = 1 ~ 6

用途

  • 車載用二次電池パック (EV, HEV, PHEV等)

型番リスト

  • 製品型名末尾の U(Ux)、S、G は、環境コードとして材料仕様違いを表しておりましたが、現在、全て『鉛フリー、ハロゲンフリー』へ統一され、環境品質的には同一となっております。
  • ※但し、一部の限られた旧製品においては、鉛フリーでSn 100%以外のリードめっきが適用されていますので、詳しくは販売窓口にご確認下さい。
  • 上記製品名およびパラメータは実際とは異なる場合があります。データシートで再度、製品名・仕様をご確認ください。
  • データは予告なく変更されることがあります。