コア有電流センサに最適
- 業界最速クラス*1の高速応答
コア有電流センサの検出遅延時間低減 - 業界トップクラス*1のノイズ性能、
周波数帯域選択機能
コア有電流センサを高精度化 - 磁気コアの温度ドリフト補正機能
広い温度範囲でコア有電流センサを高精度化
高速応答、高精度なコア有電流センサを実現するリニアホールIC
検出遅延時間 低減業界最速クラス*1の高速応答
コア有電流センサは、高い電力変換効率が求められるインバータやDCDCコンバータで使われています。電力変換効率をより高めるためには、電流センサの検出遅延時間を低減させることが効果的です。
本ICは、業界最速クラス*1の高速応答 (1.25μs*2) により、電流センサの検出遅延時間低減に大きく貢献します。
*1 当社調べ
*2 周波数帯域 400kHzでの値
高精度化業界トップクラス*1のノイズ性能
コア有電流センサの精度は、出力オフセット電圧や磁気感度の設定精度により決まりますが、実使用条件では、それに加えて出力ノイズ電圧の性能も電流センサの精度を左右する重要なパラメータの一つです。
本ICは、従来のリニアホールICでは実現できなかった高精度な電流センサを実現する業界トップクラス*1のノイズ性能 (入力磁束密度換算ノイズ電圧密度 0.09μT/√Hz、出力ノイズ電圧 1.89mVrms*2) をもっています。
*1 当社調べ
*2 出力ノイズ電圧 : 周波数帯域 400kHz、感度 30V/Tでの値
高精度化周波数帯域選択機能
コア有電流センサにおいて、検出遅延時間と出力ノイズ電圧の性能はトレードオフの関係にあります。その性能はリニアホールICの周波数帯域の仕様に関係し、周波数帯域を小さくすることで出力ノイズ電圧を小さくすることが可能です。
本ICでは、周波数帯域を400kHz、200kHz、100kHzからプログラムで選択することができます。
アプリケーション
- 磁気式コア有電流センサ
- リニア位置検出
- 回転検出
仕様
製品名 | S-5611A | |
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一般用途 | ||
出力形式 | 磁束密度に比例したアナログ電圧出力 | |
ノンレシオメトリック動作 | 電源電圧に依存せず印可された磁束密度のみに比例したアナログ電圧出力 | |
入力磁束密度換算ノイズ電圧密度 | 0.09μT/√Hz typ. | |
出力ノイズ電圧 | 1.89mVrms typ. (周波数帯域 400kHz、磁気感度 30V/T時) | |
出力応答時間 | 1.25μs typ., 2.50μs max. (周波数帯域 400kHz時) | |
不揮発性メモリ内蔵 | 2ワイヤシリアルインタフェースにてICの機能切り換えやトリミング調整が可能 | |
<機能切り換え> | ||
基準電圧動作モード | 基準電圧出力モード (初期設定)、基準電圧入力モード | |
基準電圧出力 | 0.50V, 1.50V, 1.65V, 2.50V (初期設定) | |
出力電圧極性 | 正極 (初期設定)、逆極 | |
周波数帯域 | 100kHz、200kHz、400kHz (初期設定) | |
サーマルシャットダウン | あり (初期設定)、なし | |
<トリミング調整> | ||
磁気感度 | 6 ~ 180V/T (130V/T typ. (初期設定))、0.3%ステップ max. | |
磁気感度温度ドリフト | -500 ~ +500ppm/°C (0ppm/°C typ. (初期設定)), 25ppm/°Cステップ typ. | |
出力オフセット電圧 | 1.5mVステップ max. | |
基準電圧出力 | 4.0mVステップ max. | |
パッケージ | TMSOP-8 | |
データシート |