急速充電に最適な
バッテリー保護IC
- アラーム機能で電池電圧を高精度監視
シンプルで安全に急速充電可能 - 過充電検出電圧精度±12mv
バッテリー性能を最大限に - 過電流検出電圧精度±0.75mV
保護回路基板の発熱を抑制
業界初* アラーム機能付き
1セルバッテリー保護IC
S-82L1/T1/U1/V1 シリーズ
業界初*アラーム機能搭載。安全で高効率な急速充電をサポート!
急速充電の課題を解決
急速充電において、充電電流が増えると電流検出抵抗やFETのオン抵抗の影響により、正確な電池電圧の監視が困難になるという課題があります。
業界初*アラーム機能(AO端子)を備えたS-82L1/T1/U1/V1シリーズなら、これらの抵抗による影響の受けにくいVDD-VSS間電圧を±12mVの高精度で監視し、充電制御回路へアラーム信号を出力することができます。これにより充電制御回路は、ADコンバータを使用しなくてもバッテリー電圧を正確に検知でき、電流量や充電電圧が調整可能になります。
安全で効率的な急速充電ができ、機器の安全性向上とバッテリーの長寿命化にも貢献します。
*1セル用として。2022年11月当社調べ
アラーム機能を使用した安全で高効率な急速充電方法
充電制御回路は、アラーム信号が出力されるまでは一定電流で充電し、アラーム信号が出力されたら充電電流を低下させます。充電電流が低下するとバッテリー電圧が下がり、アラーム信号も停止され、再度アラーム信号が出力されるまで充電をします。
この制御を繰り返すことで、ADコンバータを使用しなくてもバッテリー電圧を正確に検知可能となり、短時間で安全に満充電まで充電することができます。
アラーム機能を使用したバッテリーに優しい充電方法
リチウムイオンバッテリーは、推奨温度範囲外での充電を禁止するため、充電制御回路は温度監視機能を備えるのが一般的です。
アラーム機能を使用することで、ADコンバータを使用しなくても温度に応じた充電電圧の制御ができ、安全でバッテリーの劣化を防ぐ優しい充電が可能です。
バッテリー性能を最大限に
S-82L1/T1/U1/V1シリーズは、過充電検出電圧精度が業界トップクラス*の±12mVを実現しています。
電池パックの安全性を確保しながら、充電容量や使用時間などのバッテリー性能を最大限に引き出すことができます。
さらに、パッケージは業界最小クラス*のSNT-6A(1.57×1.8×t0.5 (max.) mm)と、HSNT-8(1616)(1.6×1.6×t0.4 (max.) mm) を採用しているため、保護回路基板の小型化にも貢献します。
*1セル用として。2022年11月当社調べ
アプリケーション
リチウムイオン電池保護IC ラインナップ
仕様
製品名 | S-82L1A | S-82T1A | S-82U1A | S-82V1A | |
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一般用途 | |||||
セル数 | 1セル | ||||
タイプ・機能 | アラーム機能 | センス抵抗、アラーム機能 | |||
過充電検出電圧 (精度) | 4.20V ~ 4.60V (±12mV) | 3.50V ~ 4.80V (±12mV) | |||
過放電検出電圧 (精度) | 2.00V ~ 3.00V (±50mV) | ||||
放電過電流検出電圧1 (精度) | 0.003V ~ 0.100V (±3mV) |
0.003V ~ 0.100V (±1.5mV) |
0.003V ~ 0.100V (±1mV) |
0.003V ~ 0.100V (±0.75mV) |
|
放電過電流検出電圧2 (精度) | – | 0.010V ~ 0.100V (±3mV) |
0.010V ~ 0.100V (±2mV) |
0.010V ~ 0.100V (±1.5mV) |
|
動作時消費電流 | 0.8μA typ., 1.5μA max. (Ta = +25°C) |
2.5μA typ., 5.0μA max. (Ta = +25°C) |
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パワーダウン時消費電流 | 0.05μA max. (Ta = +25°C) | ||||
搭載パッケージ | SNT-6A | HSNT-8(1616) | |||
動作温度範囲 | Ta= -40°C ~ +85°C | ||||
データシート |