SSD (Solid State Drive) 向けのVPD (Vital Product Data) EEPROMをご提供します。
Data center / Server / High-end PC向けに最適な温度センサやSMBusのARP (Address Resolution Protocol) 機能を内蔵したVPDもラインナップしており、各種SSDの開発をサポートします。
1. VPD EEPROMとは?
VPDとは表1のようなPCIe SSDの情報を格納するためのデバイスです。
The information stored in VPD |
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Basic inventory information e.g., Type/Size/Manufacture/Date/Revision/GUID |
Power management data e.g., Power level/Power mode |
Vendor specific data e.g., Vendor ID/Part numbers |
PCIe Port multi-Record e.g., Connection information for each port (port0/port1) |
etc. |
VPDはSMBusを介してSSDコントローラとHostに接続されるデバイスです。ユーザーはSMBusを介して書込み / 読み出しができます。
特に複雑化する接続情報によりMulti port PCIe SSDにて需要が高まっています。
2. エイブリックのVPD EEPROM
エイブリックのVPD EEPROMはデータセンター、サーバー、ハイエンドPCなどのPCIe SSDの開発をサポートします。
エイブリックのVPD EEPROMを使うことで、下記が可能になります。
- サーマルスロットリングのパフォーマンス向上 (S-585AA)
- ±0.25℃ typ.の高精度デジタル温度センサを内蔵しています。
- Hot-plug*のように電源オン状態でSSDの増設が可能 (S-585AA)
- SMBusを介してHot-plug可能なSMBus ARP機能を内蔵しています。
- 1.8V AUX電源に接続可能 (S-585AA, S-34TS04L)
- 1.7Vmin動作です。
*Hot-plug:システムを稼働させたまま、デバイスを接続したり、故障部品を交換することができる仕組み。
SMBus ARP (Address Resolution Protocol) 機能とは?
SMBus ARPとは、SMBusを使うことでホストがスレーブデバイスに任意にアドレスを割り付けることができる機能です。
これにより簡単にSSDの増設が可能となります。
3. SSD向け製品のご提案
エイブリックは、SMBus ARP機能を内蔵し、高精度な温度精度を備えたVPD EEPROMを提供します。
S-585AA | VPD EEPROM 4Kbit、SMBus ARP機能 / 温度センサ付き 高温度精度 ±0.25°C typ. | ||
S-34TS04L | VPD EEPROM 4Kbit、温度センサ付き 最低動作電圧 1.7V |
4. 関連情報
エイブリックは、VPD以外にもSSDに最適なICもラインナップしています。
S-5852A | 温度監視に最適な デジタル温度センサ | ||
S-1009 | システムリセットや PLP(PowerLoss Protection)に 最適なリセットIC |
さらに、DIMMに搭載されるSPD EEPROMの他に、データセンターで使用される機器に最適なICをラインナップしています。 詳細は データセンターで使用される機器に最適なIC をご参照ください。