ミネベアミツミグループのエイブリック株式会社(社長:田中 誠司、本社:東京都港区、以下:ABLIC)は、2024年9月20日付「当社による事業譲受に関するお知らせ」にて公表しましたとおり、株式会社ソシオネクスト(以下、「ソシオネクスト」)から、ソシオネクストが運営するメディカル関連事業(以下、「本対象事業」)を譲受すること(以下、「本事業譲受」)を決定しておりましたが、本日、本事業譲受を完了いたしましたので、お知らせいたします。
1.本取引の目的及び今後の運営方針
ミネベアミツミグループは、超精密加工技術や大量生産技術等の強みを発揮でき、且つ簡単になくならない製品をコア事業「8本槍」として位置付けると共に、これらを相合*(そうごう=相い合わせる)することにより新たな価値をお客様に提供していくことを基本戦略としております。
ABLICは、1968年、世界初の量産クオーツウオッチ搭載用CMOS IC開発を機にアナログ半導体事業をスタートさせ、「小型・低消費電力を実現する高度なアナログ技術」を駆使した製品開発を強みとしております。8本槍の一つであるアナログ半導体事業において重要な役割を担っており、車載、医療機器、産業機器、民生機器等の分野において高精度のアナログ及びミックスドシグナル半導体をお客様に提供してまいりました。
特に、2016年に㈱日立製作所より譲受された医療機器用ICは、ABLICの注力事業の一つであり、超音波診断装置のキーデバイスである送信IC及び高耐圧スイッチICを主力製品として着実に成長を続けております。
本対象事業は、ヘルスケア・メディカル領域向けにハンドヘルド型超音波診断装置用ソリューション(LSI/基板モジュール/装置)を開発・販売しており、ワイヤレス・低消費電力・小型軽量・高画質を特徴としております。本対象事業の競争力の源泉は、LSIに加えてファームウェアも含めたシステムの深い知見と高精細画像生成を含む受信技術にあります。
本事業譲受により、これまでABLICが強みとしていた送信技術と対象事業の強みである受信技術の補完関係が生まれ、更に高付加価値の製品の開発及び市場投入が可能となります。その結果、超音波診断装置市場での更なるシェア拡大、その中でも急成長が見込まれるハンドヘルド型超音波診断装置市場で業界トップを目指してまいります。
ミネベアミツミグループは、本事業譲受により大きなシナジー効果を生み出し、アナログ半導体事業全体として2029年3月期の目標売上高2,000億円を確実に達成してまいります。
*1 相合:「総合」ではなく、「相い合わせる」ことを意味し、自社保有技術を融合、活用して「コア製品」を進化させるとともに、その進化した製品をさらに相合することでさまざまな分野で新たな 製品を創出すること。
2.事業譲受の概要
(1)譲受事業の内容
ソシオネクストが運営するメディカル関連事業
(主に超音波診断装置及びLSIの開発・製造販売事業)
(2)譲受部門の資産・負債の項目
本件事業に係る仕掛品、製品、有形・無形固定資産
(現金及び預金並びに上記記載以外の金銭債権及び金銭債務は対象外)
以上
この件に関するお問い合わせは、下記にお願いいたします。
【報道関係のお問い合わせ】
エイブリック株式会社
コーポレートコミュニケーション
e-mail:pr@ablic.com