大成建設㈱・井上リボン工業㈱との共同開発による
電池レス・ワイヤレス漏水検知システム「T-iAlert® WD」が業界団体において高く評価
T-iAlert® WDの構成 (※1)
エイブリック株式会社(代表取締役社長:石合信正、本社:千葉県千葉市、以下「ABLIC」)は、建築設備綜合協会主催による第18回環境・設備デザイン賞において、大成建設株式会社(以下「大成建設」)および井上リボン工業株式会社との共同開発による、電池レス・ワイヤレス漏水検知システム「T-iAlert® WD」(※2)で優秀賞を受賞しました。
環境・設備デザイン賞は、審美性などの「感性」に関する要素に焦点をあて、これに「機能性」「経済性」と環境問題も視野に入れた「社会性」の4つの評価軸により、総合的かつ客観的な評価により決定されるものです。設備機器・システムデザイン、建築・設備総合デザイン、都市・ランドスケープデザインの3部門から成り、今回は、設備機器、システムが調和的、機能的に統合化されている環境建築を対象とする建築・設備総合デザイン部門での受賞となります。
「T-iAlert® WD」は、ICタグを用い漏水位置を的確に検知するメンテナンスフリーのシステムで、1)シンプルな仕組みで漏水検知が可能、2)漏水位置を正確に特定し情報を共有、3)低コストで検知が可能、4)リニューアルへの対応が可能、といった特徴を有し、建物内の配管部分への設置をはじめ、様々な建築物や土木構造物などに幅広く活用することが可能です。
電池レス漏水センサの配管接続部への設置例 (※1)
今回の受賞に際し、ABLICのビジネス・ディベロップメント ユニット 武内 勇介は次のようにコメントしています。「この度の受賞につきまして、弊社のCLEAN-Boost®(※3)技術が活用された電池レス・ワイヤレス漏水検知システム「T-iAlert® WD」が、調和的、機能的に統合化された環境建築として高く評価頂いた事を大変光栄に感じております。弊社としましても、環境と設備の共生に貢献できるこの様な製品の提案を今後とも継続して参りたい所存です。」
(※1) 引用元:http://abee.or.jp/designaward/past/18/docs/A-016(843).pdf
(※2)「T-iAlert® WD」について:
T-iAlert®は、大成建設が計測・予測・評価に基づく安全安心の確保や災害防止などを実現するツールとして開発を進めている自動警報技術の総称で、今回の技術名称で使用しているWDは、水検知を示す英文表記(Water Detection)の略称。
(※3) CLEAN-Boost® について:
これまでは電力として活用できなかった微小な環境エネルギーを蓄電・昇圧し、無線発信などを可能にするエナジーハ―ベストに最適なABLIC独自の技術。もともとはロッカーほどあったクオーツ時計の機構を「腕時計サイズ」にまで小型化し、わずかな電力で正確に時を刻むことができる、低消費、低電力型CMOS ICの技術開発がベースとなっている。CLEAN-Boost®のコアの技術は立命館大学との共同開発によって生まれたもの。
参考URL:https://hub.ablic.com/cb
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