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GPSアンテナ診断に最適な、車載用電流モニター機能付きハイサイドスイッチ「S-19680シリーズ」を発売 ~GPSアンテナの接続状態を簡単に診断可能~

 

 セイコーインスツル株式会社(社長:村上 斉、本社:千葉県千葉市、以下:SII)の関連会社で、半導体の製造・販売を行うエスアイアイ・セミコンダクタ株式会社(社長:石合 信正、本社:千葉県千葉市、以下:エスアイアイ・セミコンダクタ)は、GPSアンテナの接続状態診断に最適な、車載用電流モニター機能付きハイサイドスイッチ「S-19680シリーズ」を4月より発売します。

 「S-19680シリーズ」は、ADASロケータやカーナビなどに使われるGPSアンテナのノーマル、ショート、オープン状態を診断することができるハイサイドスイッチです。本ICはハイサイドスイッチとして、MCUからの信号により電源のON/OFFを制御することはもちろん、アンテナアンプに電源を供給することができ、その負荷電流をモニターすることが可能です。その負荷電流値に応じて、2つの端子からHighまたはLowの信号を出力します。これらの端子をMCU等でモニターすることにより、負荷のショートあるいはオープン状態を検出してアラーム信号を出力することができます。2.5mAの軽負荷を検出可能なためGPSアンテナをはじめ、さまざまなアプリケーションへの対応が可能となります。

 GPSアンテナは、さまざまな情報を受信するため、アンテナ接続状態が正常か否かを診断することが求められています。従来のディスクリート部品での回路設計では、各部品のばらつきを加味した設計となり、回路規模、実装面積が大きくなってしまうため、小型で使い易いアンテナ診断用ICが求められておりました。 こうした市場ニーズに応えるため、アンテナの接続状態を精度良く診断することができるICを開発しました。

 

【主な特長】

1.オープン検出回路、負荷ショート検出回路、電流リミット回路搭載

 負荷電流値に応じて、2つの端子からHighまたはLowの信号を出力します。これらの端子をマイコン等でモニターすることで、本ICに接続された負荷のショート状態やオープン状態を検出し、アラーム信号を出力することができます(負荷オープン検出回路・負荷ショート回路)。さらに、負荷電流が設定値を越えないように制限することができます(電流リミット回路)。

2.軽負荷のアプリケーションの接続状態を診断可能

 負荷がオープンであることを検出する電流が2.5mAから検出できるため、電流の少ない軽負荷のアプリケーションでも接続状態の診断が可能です。

3.豊富なオプションで、さまざまなアプリケーションに対応可能

 高精度トリミング技術により、様々なリミット電流(10 mAステップ)、負荷ショート検出電流(リミット電流×0.1ステップ)、負荷オープン検出電流(2.5 mAステップ)を選択することができ、幅広いアプリケーションに対応可能です。

 

【仕様】

・ 電源電圧: 2.7 V ~ 10.0 V

・ 動作時消費電流: 12 μA typ.

・ オン抵抗: 1.1 Ω typ.

・ リミット電流: 40 mA ~ 100 mA間において10 mAステップで選択可能

・ 負荷ショート検出電流: リミット電流×0.3~リミット電流×1.0間において0.1ステップで選択可能

・ 負荷オープン検出電流: 2.5 mA ~ 30 mA間において2.5 mAステップで選択可能

・ サーマルシャットダウン回路: 検出温度165℃ typ. ヒステリシスタイプ、ラッチタイプ選択可能

・ ON / OFF回路内蔵

・ 動作温度範囲: Ta = −40°C ~ +105°C

・ AEC-Q100対応*

・ PPAP対応可能

・ パッケージ: TMSOP-8

 

*詳細はお問い合せください

【用途例】

・GPSアンテナなどのリモートLNAファンタム電源

・ADASロケータ

・車載間通信/路車間通信

・e-call

・カーナビゲーションシステム

・カーオーディオシステム

【データシートURL】

https://www.ablic.com/jp/doc/datasheet/automotive_antenna_diagnosis_ic/S19680_J.pdf

【Webサイト】

http://www.sii-ic.com/jp/semicon/

 

以上

この件に関するお問い合わせ先
マスコミ セイコーインスツル株式会社
総合企画本部 経営管理部 広報課
TEL:043-211-1185

一般のお客様エスアイアイ・セミコンダクタ株式会社
営業本部
TEL: 043-211-1193