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EDLCのセルバランスと過充電保護に最適な、車載用EDLC保護ICを発売 ~1セル単位の保護により、さまざまなセル数に対応可能~

 セイコーインスツル株式会社(社長:村上 斉、本社:千葉県千葉市、以下:SII)の関連会社で、半導体の製造・販売を行うエスアイアイ・セミコンダクタ株式会社(社長:石合 信正、本社:千葉県千葉市、以下:エスアイアイ・セミコンダクタ)は、EDLC(電気二重層コンデンサ)のセルバランスと過充電保護に最適な、車載用EDLC保護IC「S-19190シリーズ」を開発し、3月より受注を開始します。

 「S-19190シリーズ」は、セルバランス(複数のセルの電圧を同じ電圧に保つよう制御すること)機能と過充電を検出し保護する機能を持っています。従来の保護ICは、制御可能なセル数があらかじめ決まっており、それより少ないセル数や多いセル数では対応しにくい場合がありました。本製品は業界で初めて1セル単位での保護を可能にし、多段積みで(複数個)ご使用いただくことで、あらゆるセル数への対応が可能になります。さまざまなアプリケーションで、最適な回路構成を提供することができます。

 近年、自動車の電動化が進み、 EVやFCVなど次世代の自動車においては、EDLCの使用が増えています。例えば、アイドリングストップからの起動アシストで大きな電流を必要とする場合や、燃費効率のためにブレーキング時の回生エネルギー(減速による運動エネルギー)を電気エネルギー変換し蓄電する場合、また瞬停時の電圧低下を緩和する場合などにEDLCが使用されます。ほとんどの機器ではEDLCを複数個直列接続して高電圧化しますが、各セルの電圧が均一になっていないと劣化の原因となるため、各セルのセルバランスを制御することが必要になります。本製品は、EDLCを効率よく安全に使用することを可能とするために開発されたICです。パッケージはSOT-23-6(2.8×2.9×1.3mm)を採用しています。

 

【主な特長】

1.EDLC(電気二重層コンデンサ)のセルバランス、過充電保護に最適

 S-19190は、高精度検出電圧回路と遅延回路を内蔵したセルバランス機能付き電圧監視用ICです。バッテリーおよびEDLCのセルバランス、過充電保護に最適です。

2.1セル単位の保護により、さまざまなセル数に対応可能

 1セル単位での保護が可能で、多段積みでご使用いただくことにより、あらゆるセル数への対応ができます。お客様のアプリケーションに最適な回路構成を実現します。

3.車載品質 過酷な環境での使用が可能

 三温度テスト(低温、常温、高温)を実施しています。105℃高温動作で、回生ブレーキ等の過酷な環境での使用を求められるアプリケーションにもお使い頂けます。
 また、車載電子部品評議会(AEC)による各種の信頼性・品質評価試験である「AEC-Q100」に対応予定です。PPAP(生産部品承認プロセス)にも対応可能です。

 

【仕様】
・ セルバランス検出電圧:2.0 V ~ 4.6 V (5 mVステップ)
・ 過充電検出電圧:2.0 V ~ 4.6 V (5 mVステップ)
・ CB端子-VSS端子間にオン抵抗5 Ωtyp.のNchトランジスタを内蔵
・ CE端子によるパワーダウンモードへの切り換えが可能
・ 消費電流:2.0 μA max. (Ta =+25°C)
・ 動作温度範囲:-40°C ~ +105°C
・ AEC-Q100:対応予定
・ PPAP:対応可能

【用途例】
・二次電池モジュール
・キャパシタモジュール

【データシートURL】
https://www.ablic.com/jp/doc/datasheet/automotive_battery_protection/S19190_J.pdf

【Webサイト】
http://www.sii-ic.com/jp/semicon/

 

以上

この件に関するお問い合わせ先 マスコミ セイコーインスツル株式会社
総合企画本部 経営管理部 広報課
TEL:043-211-1185一般のお客様エスアイアイ・セミコンダクタ株式会社
営業本部
TEL: 043-211-1193