本ICは、CMOS技術を使用して開発した、高温、高耐圧動作が可能な高精度ホールICです。
磁束密度 (磁場) の極性変化を検知して、出力電圧レベルを切り換えます。ZCL (Zero Crossing Latch) 技術により従来の交番検知方式に比べ、高精度な極性変化の検出を実現しています。磁石と組み合わせることで、さまざまな機器の回転検出が可能です。
特長
- 薄型 (t0.80 mm max.) のTSOT-23-3Sまたは、超薄型 (t0.50 mm max.) のHSNT-6(2025) パッケージのため、機器の小型化が可能
- 高精度な磁束密度 (磁場) の極性変化の検出により、機構の動作ばらつき低減に寄与
- 出力電流制限回路を内蔵しているため、機構の安全設計に貢献
仕様
- 極検知
- ZCL検知
- 出力論理*1
- S極検知時VOUT = "L"
S極検知時VOUT = "H" - 出力形態*1
- Nchオープンドレイン出力
Nchドライバ + 内蔵プルアップ抵抗 (1.2 kΩ typ.) - ゼロクロスラッチ点
- BZ = 0.0 mT typ.
- 解除点 (S極)*1
- BRS = 3.0 mT typ.
BRS = 6.0 mT typ. - チョッピング周波数
- fC = 500 kHz typ.
- 出力遅延時間
- tD = 8.0 μs typ.
- 電源電圧範囲*2
- VDD = 2.7 V ~ 26.0 V
- レギュレータ内蔵
- 出力電流制限回路内蔵
- 動作温度範囲
- Ta = −40°C ~ +125°C
- 鉛フリー (Sn 100%)、ハロゲンフリー
*1. オプション選択が可能。
*2. 出力形態がNchドライバ + 内蔵プルアップ抵抗 (1.2 kΩ typ.) の場合、VDD = 2.7 V ~ 5.5 Vとなります。
用途
- ブラシレスDC(BLDC)モータ
- 家庭用電気製品
- 住宅設備機器
- 産業機器
「ZCL」は、エイブリック株式会社の日本における登録商標です。