S-T111 シリーズは、CMOS 技術を使用して開発した、低ドロップアウト電圧(LDO), 高精度出力電圧, 低消費電流の正電圧ボルテージレギュレータ(LDO)です。 低オン抵抗トランジスタを内蔵しているので、ドロップアウト電圧が小さく、大きな出力電流を得ることができます。負荷電流が、出力トランジスタの電流容量を越えないようにするための過電流保護回路も内蔵しています。また、パワー・オン/オフ回路により電池の長寿命化に対応できます。従来のCMOS プロセスによるボルテージレギュレータに比べ、使えるコンデンサの種類が多くなり、小型のセラミックコンデンサも使用可能です。小型のSOT-23-5パッケージのため、高密度実装が可能です。
特長
- 出力電圧の細かい選択が可能
- 1.5〜5.5 V間において0.1 Vステップで選択可能出力
- 電圧精度が高い
- ±1.0 % 精度
- ドロップアウト電圧が小さい(LDO)
- 190 mV typ. (3.0 V出力品, Iout=100 mA時)
- 消費電流が少ない
- 動作時: 50 µA typ.、90 µA max.
- パワー・オフ時: 0.1 µA typ.、1.0 µA max.
- 出力電流が高い
- 150 mA出力可能 (Vin>Vout(s)+1.0 V時) *1
- パワー・オン/オフ回路を内蔵
- 電池の長寿命化に対応可能
- 低ESRコンデンサが使用可能
- 出力コンデンサに、0.1 µF以上のセラミックコンデンサが使用可能
- リップル除去率が高い
- 80 dB typ. (1.0 kHz時)
- 過電流保護回路を内蔵
- 出力トランジスタの過電流を制限
- 鉛フリー製品
*1. 大電流出力時には、パッケージの許容損失にご注意ください。
用途
- バッテリ使用機器の定電圧電源
- 通信機器の定電圧電源
- 家庭用電気製品の定電圧電源
- 携帯電話用の定電圧電源