電源用IC

昇圧 LCDバイアス用 1チャネル PWM制御 スイッチングレギュレータ(DC-DCコンバータ)コントローラ S-8333シリーズ

S-8333シリーズは、基準電圧回路, 発振回路, 誤差増幅回路, PWM制御回路, 低電圧誤動作防止回路 (UVLO), タイマーラッチ式短絡保護回路等で構成されたCMOS昇圧スイッチングレギュレータ(DC-DCコンバータ)です。最低動作電圧が1.8 Vと低く、LCD用の電源や低電圧動作の携帯機器に最適です。

ROSC端子に接続する抵抗により、内部の発振周波数を最大1.08 MHzまで設定可能です。 RDuty端子に接続する抵抗により、PWM制御の最大デューティーを制御できます。 電源投入時のソフトスタート機能は、基準電圧調整方式, 最大デューティー調整方式の2種類を組み合わせています。IC外部の要因によりFB端子電圧が基準電圧未満に保持されても、最大デューティーを調整して出力電圧を立ち上げます。CC端子に接続する抵抗とコンデンサの値で位相補償、ゲイン値を調整可能な構成となっています。したがって、アプリケーションごとに動作安定度、過渡応答を適正にセットできます。

基準電圧は1.0 V±1.5%と高精度で、外付けの出力電圧設定抵抗にて任意の出力電圧を得られます。また、CSP端子に接続されたコンデンサにより短絡保護回路の遅延時間が設定可能です。短絡により最大デューティーの状態が続くと、コンデンサにチャージされ、一定時間後発振動作を停止します。電源をUVLO検出電圧以下に下げたあとに、UVLO解除電圧以上に上昇させると短絡保護機能を解除します。出力容量は設定によりセラミックコンデンサ、またはタンタルコンデンサを使用します。

各種設定および選択が可能で、さらに小型パッケージ採用という特長と合わせ、非常に使いやすいコントローラICとなっています。

特長

低電圧動作
1.8 V〜6.0 V
発振周波数
外部抵抗にて280 kHz〜1.08 MHz まで設定可能
最大デューティー
外部抵抗にて47〜88.5% まで設定
可能基準電圧
1.0 V ± 1.5%
UVLO (低電圧誤動作防止) 機能
検出電圧を1.5 V〜2.3 V で0.1 V ステップで選択可能、ヒステリシス幅を0.1 V〜0.3 V で0.1 V ステップで選択可能
タイマーラッチ式短絡保護回路
外部コンデンサにて遅延時間の設定可能
ソフトスタート機能
ソフトスタート時間を10 ms, 15 ms, 20 ms の3 段階で選択可能、基準電圧調整方式と最大デューティー調整方式の2種類を採用
位相補償外部設定
CC−GND端子間に接続された抵抗とコンデンサで調整可能
鉛フリー製品

用途

  • LCD, CCD 等の電源
  • 携帯機器用電源

型番リスト

  • 製品型名末尾の U(Ux)、S、G は、環境コードとして材料仕様違いを表しておりましたが、現在、全て『鉛フリー、ハロゲンフリー』へ統一され、環境品質的には同一となっております。
  • ※但し、一部の限られた旧製品においては、鉛フリーでSn 100%以外のリードめっきが適用されていますので、詳しくは販売窓口にご確認下さい。
  • 上記製品名およびパラメータは実際とは異なる場合があります。データシートで再度、製品名・仕様をご確認ください。
  • データは予告なく変更されることがあります。