S-8225Aシリーズは、高精度電圧検出回路と遅延回路を内蔵し、単体では3セル 〜 5セル直列のリチウムイオン二次電池の状態を監視することが可能です。SEL1端子とSEL2端子により3セル 〜 5セル直列用の切り換えが可能です。
S-8225Aシリーズをカスケード接続することにより6セル直列以上のリチウムイオン電池パックを保護することができます。
特長
- 各セルに対する高精度電圧検出機能
- 過充電検出電圧n (n = 1 〜 5) : 3.5 V 〜 4.4 V (50 mVステップ), 精度 ±20 mV (Ta = +25℃), ±30 mV (Ta = 0℃ 〜 +60℃)
- 過充電解除電圧n (n = 1 〜 5) : 3.3 V 〜 4.4 V*1 , 精度 ±50 mV
- 過放電検出電圧n (n = 1 〜 5) : 2.0 V 〜 3.2 V (100 mVステップ) , 精度 ±80 mV
- 過放電解除電圧n (n = 1 〜 5) : 2.0 V 〜 3.4 V *2 , 精度 ±100 mV
- 過充電検出遅延時間、過放電検出遅延時間は外付け容量により設定可能
- SEL1端子、SEL2端子により3セル 〜 5セル直列用の切り換えが可能
- カスケード接続が可能
- CTLC端子によりCO端子、CTLD端子によりDO端子をそれぞれ独立して制御可能
- CO端子、DO端子の出力電圧を12 V max.に制限
- 高耐圧
- 絶対最大定格 28 V
- 広動作電圧範囲
- 4 V 〜 26 V
- 広動作温度範囲
- Ta = -40℃ 〜 +85℃
- 低消費電流
- 動作時 (V1 = V2 = V3 = V4 = V5 = 3.4 V) : 22 µA max. (Ta = +25℃)
- パワーダウン時 (V1 = V2 = V3 = V4 = V5 = 1.6 V) : 4.5 µA max. (Ta = +25℃)
- 鉛フリー、Sn 100%、ハロゲンフリー
*1. 過充電ヒステリシス電圧n (n = 1 〜 5) は0 Vまたは0.1 V 〜 0.4 Vの範囲内から50 mVステップで選択可能。
(過充電ヒステリシス電圧 = 過充電検出電圧 - 過充電解除電圧)
*2. 過放電ヒステリシス電圧n (n = 1 〜 5) は0 Vまたは0.2 V 〜 0.7 Vの範囲内から100 mVステップで選択可能。
(過放電ヒステリシス電圧 = 過放電解除電圧 - 過放電検出電圧)
用途
- リチウムイオン二次電池バッテリーパック