本ICは、DDR5 SPD用温度センサ内蔵Hub機能(SPD5 Hub)搭載EEPROMです。
Hub機能により、コントローラホストバスからローカルバスを分離できます。本ICには、1ブロックあたり64バイト(512ビット)の16ブロックとして配置された1024バイト(8Kビット)のEEPROMが含まれています。各ブロックはソフトウェア・コマンドにより書き込み保護が可能です。ページライトとシーケンシャルリードが可能です。このICは、1.8V VDDSPDと1.0V VDDIO、および最大12.5MHzのSidebandBus(I2C & I3C)で動作します。
注意:本製品は、民生用電子機器、事務機器、通信機器などの一般電子機器への使用を意図しています。本製品を医療機器、カーオーディオ、キーレスエントリー、エンジンコントロールユニット等の自動車機器に使用される場合は、必ず弊社にご相談ください。
特長
- JEDEC仕様準拠
- SPD5118
- 2ワイヤI2C-Bus/I3C-Busによるシリアル・インターフェース
- 動作電圧範囲 (VDDSPD)
- 1.7 V ~ 1.98 V
- 動作電圧範囲 (VDDIO)
- 0.95 V ~ 1.05 V
- 動作周波数
- I2C: 1.0 MHz max. (VDDSPD = 1.7 V ~ 1.98 V)
- I3C: 12.5 MHz max. (VDDSPD = 1.7 V ~ 1.98 V)
- 1.0 V Push Pull I/Oレベル
- 1.0 V、3.3 VオープンドレインI/Oレベル
- 動作温度範囲
- Ta = −40°C ~ +125°C
- 動作温度範囲 (NVM書き込み動作時)
- Ta = -40°C ~ +95°C
EEPROM部
- ページライト
- 16バイト / ページ
- シーケンシャルリード機能
- 低電源電圧時書き込み禁止機能
- ライトプロテクト
- 16ブロック (64バイト / ブロック) ごとにソフトウェアプロテクトを設定可能
- 書き換え回数
- 105回 / 語*1(Ta = -40°C ~ +95°C)
- メモリ容量
- 8 Kビット
- 初期出荷時データ
- FFh
温度センサ部
- 温度精度
- 0.5°C typ. (Ta = +75°C ~ +95°C)
1.0°C typ. (Ta = +40°C ~ +125°C) - 温度測定頻度
- 8回 / 秒 min.
- ヒステリシス幅
- 1.0°C
Hub機能
- 同時に多数個接続可能なI2Cバス/I3Cバス対応のインターフェース
- 同一バス上のデバイスをアドレスで一意に指定可能
- 全てのHUBはホストバス上で専用のデバイス選択コードに応答
- ローカルバスを取りまとめ、ローカルバス上デバイスを指定したコマンドはホストバスからローカルバスへパススルー
全体部
- 消費電流
- EEPROMスタンバイモード、温度センサアクティブモード : 0.15 mA max.*2
EEPROM読み出しモード、温度センサアクティブモード : 2.0 mA max.*2
EEPROM書き込みモード、温度センサアクティブモード : 3.0 mA max.*2 - ノイズ除去
- シュミットトリガ付き入力端子 (HSCL, HSDA, LSDA)
ノイズフィルタ付きI2C入力端子 (HSCL, HSDA) - Packet Error Check (PEC) 機能
- Parity Error check 機能
- インバンドインタラプト (IBI)
- バスリセット機能
- 最大8つのユニークなアドレス指定
- 熱対策された9ピンDFNパッケージ
*1. アドレスごと (語 : 8ビット)
*2. VDDSPD = 1.8V