長野 典史

長野 典史取締役 常務執行役員

1986年株式会社東芝入社。本社、工場を転勤しながら一貫して人事業務を担当。1989年アメリカのブラウン管工場立ち上げチームに同行し、日米の価値観の違いを痛感する。2005年から8年間、同米国本社に出向。グローバル・リーディングカンパニーのCHROとの交流を通じ、日本企業のHuman Resourceに対するスタンスや、人的生産性の低さについて考えさせられる。2016年にエスアイアイ・セミコンダクタ株式会社入社後からは現職に従事。現在は、「自立して次々と成果を発揮する人財」の活用と育成を進めている。

●担当ドメインの責任者として社会に貢献できること
「会社」も、その英語表記の”Corporation“も、語源は「人が集まる集団」です。会社を形成する「人」に関して私はすべての責任を負っています。同じ会社で偶然にも一緒に働いているメンバー全員が、以下のように感じながら働いてくれるのが私の願いです。

  1. 仕事を持ち、安心して暮らす
  2. 毎日新しいことを身に着けている自分に、成長と自信を感じる
  3. 力を合わせて困難を乗り越える仲間がいる
  4. 高品質の商品を世に出して、社会へ役立っている
  5. 家族とともに幸福を感じる
  6. 後輩を育てることで、次世代から信頼を得ている
長野典史

全員がこうした気持ちを持つための一律的な法則はありません、なぜなら、ますます「人」は多様化しているからです。ネットを使ってボーダーレスでグローバルの仲間と働いて、世界中のお客様のニーズに応えています。在籍メンバーの年代は、10歳台から70歳台までいて、例えばZ世代の新しい働き方は旧世代に刺激を与え、新鮮な価値を生み出しています。自分の時間の全てを仕事に充てられないような、介護や育児などをしながら働く人もたくさんいます。制約の中にあっても仕事による幸福を感じてもらえるよう、希望に応じて両立できる環境を会社は整えています。制約がある人こそ、工夫を凝らし爆発的な成果を上げています。
会社はメンバー一人ひとりの「自己実現」というテーマを表す舞台であるべきだと思っています。多くのパフォーマンスが合わさって会社を成長させ、市場や社会に幸福を吹き込んでくれるなら、それほど私にとっての幸福はありません。